2013年11月1日金曜日

【『俳句』11月号より⑤

〈角川賞候補作品 『航海』遠藤由樹子〉


・花仰ぎ声の出し方忘れさう


・薫風や耳の奧なるあぶみ骨


・萍をつまめばぞろり連なりぬ


・困るほど寒禽の目のつぶらなり


〈角川賞候補作品 『いくつも』植田信治 〉


・こがらしや赤の多くて純喫茶


・雪折の枝ならべあり雪の上


・豆ごはん夕日はとほくから照らす


・鉄の蓋あければ蛇口ななかまど


〈角川賞候補作品 『喚声』岡田由季 〉

・集まりて食べて別るるこどもの日

・急がぬ日急ぐ毛虫を見てゐたり

・マニキュアのラメの沈殿する晩夏

・転校の初日に踏める霜柱

〈暗唱句〉
生活

〈マスク-三冬〉(なし)
〈餅-仲冬〉(なし)

〈風邪-三冬〉

・店の灯の明るさに買ふ風邪薬             日野草城
・風邪おして着る制服の釦多し             榎本冬一郎
・温もるは汚るるに似て風邪ごもり           岡本 眸     (☆)
・とほくから子供が風邪を連れてきぬ          鴇田智哉

これで重要季語82、例句215です。冬の暗唱句を終わります。

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