2014年2月24日月曜日

【角川『俳句』3月号より①】

〈特別作品50句『一觴』中原道夫〉

・撫牛に地金のひかり梅早し

・水ぬるむ散逸のもの聚まり来

一觴にくちびる厚し春ともし(觴は「さかづき」、熟語に「一觴一詠」

〈特別作品21句『湯島』岩岡中正〉

・みな佳き名もちて凍土となりにけり

・仰ぎては打たるるごとし島時雨

〈特別作品21句『火口』恩田侑布子〉

・白足袋の重心ひくく闇に在り

・春浅く白樺の皮火口とす

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