2014年2月28日金曜日

【角川『俳句』3月号より④】

〈新作5句『凍れ日釜石』高野ムツオ〉

・大寒の朝日を浴びよ我が遺体

・凍(しば)れ日のこれも花とか魚の腸

〈新作5句『釜石 震災三年』照井 翠〉
(なし)

〈日本の俳人100 藤木倶子句集『清韻』〉
-新作5句『虚空より』-

・忙殺の只中に座す寒さかな

-『清韻』自選20句抄-

・櫻貝流離の跡をとどめざり

・おきふしも旅のひととき櫻散る

〈今日の俳人 作品7句『寒星』小河洋二〉

・卵の殻するりと剥けて寒波来る

〈今日の俳人 作品7句『寒明くる』唐澤南海子〉

・鮟鱇の骨の浮きたる仕舞鍋

〈今日の俳人 作品7句『藍濃き日』小畑晴子〉
(なし)

〈今日の俳人 作品7句『聖樹の灯』中川雅雪〉

・泥水に顎浸しては蓮根掘る

〈今日の俳人 作品7句『季語』照屋眞理子〉
(なし)

〈今日の俳人 作品7句『鶏頭』植松紫魚〉

・枯蘆のひときは高き穂に光

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