2014年1月14日火曜日

【暗唱句・照合】

昨年から〈暗唱句〉として挙げた、計1232句を「覚えておきたい極めつけの名句1000」(角川学芸出版)に照合してみました。

覚えておきたい…」には俳諧の発句はありません。子規以降の「俳句」です。
また分類を歳時記のようにしていないことによる弊害か、季語にやや偏りを感じます。

それでも30 %ほどは合致すると思っていましたが、結果は意外でした。

ただ中には完全に一致するものもあります。
〈春〉
・腸に春滴るや粥の味                    夏目漱石
・蟇ないて唐招提寺春いづこ                 水原秋桜子
・バスを待ち大路の春うたがはず               石田波郷
・女身仏に春剥落のつづきをり                細見綾子
・春ひとり槍投げて槍に歩み寄る               能村登四郎             
結果です。(合致した句の数/〈暗誦句〉)

春 ; 34/296  11.5 %
夏 ; 43/381  11.3 %
秋 ; 37/251  14.7 %
冬 ; 21/215   9.8 %
新年:  6/100    6.0 %

計 :  141/1232     11.4 %

この数字を念頭に置き、「暗唱句1.000」を作ります。合致した句でも残すとは限りません。そこから更に「暗唱句365」と絞り込みます。
少し時間を頂きます。

出来た時点で、word形式にてこのブログに添付します。
興味ある方は参考にされて下さい。

そもそも「暗唱句」は、自分の選を厳しくする目的と、未だ初学の母に送る目的で始めたものです。母には「暗唱句365」をコピーして送ります。

母には「声」に出し、できるだけ五感を駆使し、自他の句を読(詠)むように言っていますが、なかなか思うようになりません。

趣味であっても上手い方が良いものです。
そのための努力は当然ですが、その努力が実を結ぶことは僅かです。私の経験では1.000努力して1実るかどうかというところでしょうか。

努力量を増やせば実る数は増えますが、質として効率の良い努力の方が良いかと思います。要は質と量の積分値が結果に繋がると考えます。

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