【『俳句』2月号より①】
〈特別作品50句『春浅し』高橋睦郎〉
・老境も佳境に入りぬ春炬燵
・あめつちに滂沱と雨や鯰なべ
・鱧食ふや疊に蹠(あうら)投げ出して
・色町に検査日ありし片かげり
・眠りつゝ一身冷えぬ露葎
・年々の迅し眩しと雪頻る
…「雪降れり時間の束の振るごとく 石田波郷」を連想します。
若き日を回想し「眩し」と捉えていると思います。
〈特別作品21句『山眠る』西山 陸〉
・笹鳴や臼の年輪つぶれゐて
〈特別作品21句『平穏』関 悦史〉
…「社会性俳句」に分類してもよいかも知れません。
今の私の小さき器量では、残念ながら採ることができません。またおもねるのも作者に失礼になります。
作者と接点は少ないのですが、それでも別の世界観を有する個性の存在を尊敬し、刺激を受けていることは事実です。
※ 旅行(京都)もあってブログを中断したままで、誠に申し訳ありませんでした。
北野天満宮の梅が開花し、「春近し」の感が強くなりました。
どうやら東北・北陸の旅は諦めざるを得ません。次は一気に北海道に旅をします。
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