【『俳壇』11月号より②】
〈同行二人・作品25句『ガラディーナー』西村我尼吾〉
・ジャンク犇き運河にバーム風長閑か
〈同行二人・作品25句『遠い明日』対馬康子〉
・艫綱の潮焼け重く暮れ急ぐ
〈都市を詠む『昼の雨』新出朝子〉
(なし)
〈都市を詠む『おたる』橋本末子〉
・泊船に夜干の烏賊の一連ね
〈都市を詠む『掛取』安部元気〉
・そこかしこ鱈ぶつた切る暮の市
〈都市を詠む『黙考』渡辺誠一郎〉
(なし)
〈都市を詠む『わが浅草』宗田安正〉
(なし)
〈都市を詠む『歌姫』髙柳克弘〉
・着ぶくれてビラ一片も受け取らず
〈都市を詠む『星月夜』加藤耕子〉
(なし)
〈都市を詠む『岳部・学都・楽都-松本』折井眞琴〉
(なし)
〈都市を詠む『右手左手』名村早智子〉
(なし)
〈都市を詠む『津の国春秋』大石悦子〉
・青蘆の風に手櫛の追ひつかず
〈都市を詠む『瓢の笛』高岡周子〉
(なし)
〈都市を詠む『ファンファーレ』吉原文音〉
(なし)
〈都市を詠む『博多』柴田佐知子〉
(なし)
〈都市を詠む『ジュリ馬』岸本マチ子〉
(なし)
〈都市を詠む『十字軍のバラ』仲野麻紀〉
(なし)
〈都市を詠む『小舟』月野ぽぽな〉
(なし)
〈暗唱句〉
動物〈寒鯉-晩冬〉
・寒鯉の色あつまつてなほ淡し 古館曹人
・寒鯉の水の筋金呑みしごと 宮坂静生 (☆)
植物〈葱-晩冬〉
・夢の世に葱を作りて寂しさよ 永田耕衣
・水のめば葱のにほひや小料亭 芝 不器男
・葱抜けば身の還るべき地の香あり 飯田龍太 (☆)
・葱伏せてその夜大きな月の暈 廣瀬直人
時候〈冬の夜-三冬〉
・己が声の己にも似ず夜半の冬 大須賀乙字
・燈に遇ふは瀆るるごとし寒夜ゆく 津田清子 (☆)
・冬の夜の捩りし反古が音立つる 野見山ひふみ
これで重要季語48、例句150です。
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