2013年10月17日木曜日

【『俳壇』11月号より②】

〈同行二人・作品25句『ガラディーナー』西村我尼吾〉

・ジャンク犇き運河にバーム風長閑か

〈同行二人・作品25句『遠い明日』対馬康子〉

・艫綱の潮焼け重く暮れ急ぐ

〈都市を詠む『昼の雨』新出朝子〉
(なし)

〈都市を詠む『おたる』橋本末子〉

・泊船に夜干の烏賊の一連ね

〈都市を詠む『掛取』安部元気〉

・そこかしこ鱈ぶつた切る暮の市

〈都市を詠む『黙考』渡辺誠一郎〉
(なし)

〈都市を詠む『わが浅草』宗田安正〉
(なし)

〈都市を詠む『歌姫』髙柳克弘〉

・着ぶくれてビラ一片も受け取らず

〈都市を詠む『星月夜』加藤耕子〉
(なし)

〈都市を詠む『岳部・学都・楽都-松本』折井眞琴
(なし)

〈都市を詠む『右手左手』名村早智子〉
(なし)

〈都市を詠む『津の国春秋』大石悦子〉

・青蘆の風に手櫛の追ひつかず

〈都市を詠む『瓢の笛』高岡周子〉
(なし)

〈都市を詠む『ファンファーレ』吉原文音〉
(なし)

〈都市を詠む『博多』柴田佐知子〉
(なし)

〈都市を詠む『ジュリ馬』岸本マチ子〉
(なし)

〈都市を詠む『十字軍のバラ』仲野麻紀〉
(なし)

〈都市を詠む『小舟』月野ぽぽな〉
(なし)

〈暗唱句〉
動物〈寒鯉-晩冬〉

・寒鯉の色あつまつてなほ淡し             古館曹人
・寒鯉の水の筋金呑みしごと              宮坂静生    (☆)

植物〈葱-晩冬〉

・夢の世に葱を作りて寂しさよ             永田耕衣
・水のめば葱のにほひや小料亭             芝 不器男
・葱抜けば身の還るべき地の香あり           飯田龍太    (☆)
・葱伏せてその夜大きな月の暈             廣瀬直人

時候〈冬の夜-三冬〉

・己が声の己にも似ず夜半の冬             大須賀乙字
・燈に遇ふは瀆るるごとし寒夜ゆく           津田清子     (☆)
・冬の夜の捩りし反古が音立つる            野見山ひふみ

これで重要季語48、例句150です。

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