2013年10月25日金曜日

【『俳句界』11月号より②】

〈作品6句『哭く』鳴戸奈菜〉

・食べごろになるまで柿を供えたる

〈作品6句『笹鳴』笹瀬節子〉
(なし

〈作品6句『杉山』石田郷子〉

・忘られて切干のよく反りかえる

〈作品6句『平泳ぎ』倉田しげる〉
(なし)

〈作品6句『青年』山西雅子〉
(なし)

〈作品6句『大綿』井上弘美〉
(なし)

〈俳人の職業『法師蟬』狭川宗武
(なし)

〈俳人の職業『稲の花』本宮哲郎

・日没や熟れゆく稲の香を残し

〈俳人の職業『小児科医』細谷喨々

・水枕知らぬ子もゐて三鬼の忌

〈俳人の職業『僧形』福島せいぎ

・かなかなや身寄りなき骨抱き帰る

〈俳人の職業『ハンモック』伊藤伊那男

・行水をして消炭のやうに寝る

〈俳人の職業『予備校風景』上野一孝

・後朝の二文字読めず大試験

〈俳人の職業『雨の輪』檜山哲彦

・白焼の穴子反り身に山葵の香

〈俳人の職業『銀河にひとしく』夏石番矢
(なし)

〈俳人の職業『陶冶』木暮陶句郎

・窯火守る夜長の酒を減らしつつ

〈俳人の職業『風は秋』野中亮介
(なし)

〈俳人の職業『からだ』坂西敦子
(なし

〈俳人の職業『会議室』涼野海音
(なし)

〈俳人の職業『肌色』松本てふこ
(なし)

〈俳人の職業『酒を酌む』越智友亮
(なし)

〈注目の句集『里山』青柳志解樹 
-新作10句『思草』

・昨日荒れ今日安らかに花芒
・茸狩陰のあたりが冷えてきし

〈暗唱句〉
時候〈日脚伸ぶ-晩冬〉

日脚伸ぶ夕空紺をとりもどし             皆吉爽雨    (☆)
裏山といふ語なつかし日脚伸ぶ            中村苑子

天文〈冬の星-三冬〉

寒星や神の算盤やだひそか              中村草田男   (☆)
ことごとく未踏なりけり冬の星            髙柳克弘

地理〈山眠る-三冬〉
(なし)

これで重要季語65、例句183です。

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