2013年10月18日金曜日

【『俳壇』11月号より③】

〈俳人クロニクル 新作10句『初盆』三村純也〉


・棚経僧夕飯時に来られたる


〈若手作家トップランナー 新作20句『林檎剝く』相沢文子〉


・人間のにほひの満ちてゆける蚊帳

・空つぽの腹に枝豆放りこむ

・芒野に触れて光を得たる風

〈本阿弥ブックレビュー 『大樹』金子竜胆〉

・打水やすいと芸妓の裾捌き

・我が星は水の惑星水喧嘩

・芋虫の足場なきまで喰ひ尽す

〈俳壇賞作家のいま 作品10句『月夜のかたつむり』亀井雉子男〉
(なし)

〈俳壇ワイド作品集 『蓮の村』中川靖子〉
(なし)

〈俳壇ワイド作品集 『重陽』花田由子〉
(なし)

〈俳壇ワイド作品集 『つづれさせ』山本泰子〉

(なし)

〈俳壇ワイド作品集 『鬼女伝説』勝山栄泉〉


・秋蝶に風重くなる信濃かな


〈俳壇ワイド作品集 『野紺菊』岡本正敏〉

(なし)

〈俳壇ワイド作品集 『林檎の傷』近 恵〉

(なし)

〈俳壇ワイド作品集 『つゆ前後』藤原龍一郎〉

(なし)

〈暗唱句〉
生活〈炭-三冬〉

・炭売の娘のあつき手に触れにけり           飯田蛇笏
・学問のさびしさに堪え炭をつぐ            山口誓子     (☆)
・炭よけれ手摑みなるが尚よけれ            宇多喜代子

動物〈海鼠-三冬〉

・生きながら一つに氷る海鼠かな            芭 蕉      (☆)
・階段が無くて海鼠の日暮かな             橋 閒石
・海鼠噛むことも別れも面倒な             遠山陽子
・肩書のみな無くなりし海鼠かな            岬 雪夫

植物〈大根-三冬〉

・流れ行く大根の葉の早さかな             高浜虚子     (☆)
・煮ふくめし大根に箸の穴二つ             山本美沙

これで重要季語51、例句159です。

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