【『俳句界』11月号より③(終)】
〈実力作家 俳句競泳『春雷』稲垣鷹人〉
・道場に足裏並べて昼寝時
〈実力作家 俳句競泳『創作』後藤和郎〉
(なし)
〈実力作家 俳句競泳『薔薇』杉本艸舟〉
・魂のまだ抜けきれぬ捨案山子
〈実力作家 俳句競泳『雲雀』豊田麗水〉
・蛍籠見えず蛍火明滅す
〈実力作家 俳句競泳『秋の蜂』満田春日〉
・ぺらぺらの襟ごと吹かれ赤い羽根
〈実力作家 俳句競泳『火の粉』望月 周〉
(なし)
〈実力作家 俳句競泳『冴え返る』八須恵由〉
・太極拳動けば動く青山河
〈俳句界への招待『日照雨』望月慶子〉
(なし)
〈俳句界への招待『鮭帰る』阿木三四郎〉
(なし)
〈俳句界への招待『露滂沱』裏 廸子〉
(なし)
〈俳句界への招待『冬耕のひと』矢崎 昌〉
(なし)
〈俳句界への招待『群青』後藤むつ子〉
(なし)
〈俳句界への招待『科学展「深海」』矢作十志夫〉
・冷まじや蠢く音を喰らひたる
〈俳句界への招待『釜ヶ崎』小川望光子〉
(なし)
〈俳句の未来人『舞台』加島葉子〉
・春寒の鼻緒の硬き草履かな
〈俳句の未来人『ダンスシューズ』西山ゆりこ〉
・柿食ぶる頬のごつごつ出つ張りぬ
〈暗唱句〉
生活〈湯豆腐-三冬〉
・湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 久保田万太郎 (☆)
・湯豆腐が煮ゆ角々が揺れ動き 山口誓子
・湯豆腐の崩れ易しや遠きデモ 鍵和田秞子
動物〈熊-三冬〉
・熊の子が飼はれて鉄の鎖舐む 山口誓子
・粉雪に灯して熊の腑分けかな 小原啄葉 (☆)
・分校の子等熊よけの鈴つけて 吉田未灰
植物〈冬牡丹-三冬〉
・よろこびはかなしみに似し冬牡丹 山口青邨
・みづからの深紅にふるへ寒牡丹 山上樹実雄 (☆)
これで重要季語68、例句191です。
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