【『俳壇』10月号より①】
〈『炎天』宇多喜代子〉
・誤字ちらちら七夕竹を担ぎゆく
…助詞の不足を感じますがが、句意は分かります。
〈『平成の子』大久保白村〉
・日盛の赤信号の長さかな
…実感を伴い句です。句意はよく分かるのですが、下五「長さかな」の措辞にやや疑問が残ります。
〈『バッタ見ず』高崎公久〉
(なし)
〈『第三の男』伊達甲女〉
・人間に生まれ蜜吸う涼み台
…一つ前の句も「蝶」の句です。ここでは人間と蝶の「蜜吸う」という行為を共通項としています。面白い感覚です。前半の「人間に生まれ」というの措辞がやや気になりますが、推敲によりより完成度が高くなる印象がします。
〈『魂祭』野木桃花〉
(なし)
〈『木犀忌』藤田直子〉
(なし)
〈『水の実の』横澤放川〉
(なし)
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