2013年9月15日日曜日

【『三途の川は、きれいだぞ~』】

敬老の日です。

「きんさん・ぎんさん」の「ぎんさん」の四姉妹(いずれも高齢)の特集がNHKであります。タイトルは三途の川は、きれいだぞ~』です。NHKも思い切ったことをしたものです。以前の百歳バンザイ!』の流れでしょうか。

その四姉妹が「臨死体験」などにより、「三途の川」見た?訳ではありません。「死」を(人生の通過点として)肯定的に捉えるということが焦点かと思います。

確かに四姉妹は心身ともに老化が緩徐です。
「ヒト」の寿命は、遺伝子レベルでプログラミングされています。長命に直接関与する因子の存在は不明ですが、老化を阻害する因子(素因)は存在します。「早老症」という疾患はありますが、逆はありません。

四姉妹と同年齢の多く(一般人?)は、何らかの病気・障害を抱えています。
十年以上の寝たきりで(医療施設での全介助を要する)、家族の顔も判断できないまま、100才を迎える方も少なくありません。

私も含め皆さんも、将来同じとなる可能性はあります。

医療の発展には、元来一定の倫理のコンセンサスが必要です。人間の尊厳の問題であり、生命倫理の問題でもあります。

「子どもに面倒をみてもらおう」、「親の面倒を引き受ける」…儒教(朱子学)の思想は大事ですが、柔軟に変容しても良いのではないかと思います。
ハードとしての政策を待つことより、ソフトとしての個々の意識改革を率先すべきかと思います。

超高齢化社会の現在、自分自身の老後に対して2.000万円の預金が必要と言われています。

介護を自分たちで抱え込み過ぎ、結局は「共倒れ」となることもあります。深刻な場合では殺人などの事件に発展します。
また「敬老の日」や誕生日にだけ、「モノ」を送り、それっきりという家族もいます。「姥捨山」となっている医療施設もあります。

私はほぼ毎日、古稀をこえた両親に電話します。ただ現実問題として同居は出来ません。
お互いに負担にならない程度の関係を保つことも選択肢の一つと思います。

「敬老の日」は本来は「敬う」ための祝日ですが、親の介護や、自分の老いや介護について思いを馳せる機会の一つかも知れません。

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