2013年9月25日水曜日

【『俳句』10月号より③】

〈新作10句競詠『秋の山』鷹羽狩行〉

・十六夜のきのふにまさる明るさよ

・秋耕の等身の影曳きゐたり

〈新作10句競詠『新涼』稲畑汀子〉
(なし)

鷹羽狩行『十七恩』自選三十句抄〉

・獅子舞の来て村ぢゆうが動きだす

・白魚の水より軽く汲まれけり

・もののみな東を向きて大旦

・客席を波とし眺め初芝居

・どこからも遠きところに鳰

・かんざしの触れて見せ合ふ初みくじ

・しばらくは青空のもの花吹雪

・巫女ふたり二羽のごとしや神の留守

〈日本の俳人100 高橋将夫句集『如意宝珠』〉
-新作7句-
(なし)

-『如意宝珠』自選20句抄-

・先頭は自分と思ふ踊の輪

・おほまかな剪定にして狂ひなし

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