【『俳句』10月号より③】
〈新作10句競詠『秋の山』鷹羽狩行〉
・十六夜のきのふにまさる明るさよ
・秋耕の等身の影曳きゐたり
〈新作10句競詠『新涼』稲畑汀子〉
(なし)
〈鷹羽狩行『十七恩』自選三十句抄〉
・獅子舞の来て村ぢゆうが動きだす
・白魚の水より軽く汲まれけり
・もののみな東を向きて大旦
・客席を波とし眺め初芝居
・どこからも遠きところに鳰
・かんざしの触れて見せ合ふ初みくじ
・しばらくは青空のもの花吹雪
・巫女ふたり二羽のごとしや神の留守
〈日本の俳人100 高橋将夫句集『如意宝珠』〉
-新作7句-
(なし)
-『如意宝珠』自選20句抄-
・先頭は自分と思ふ踊の輪
・おほまかな剪定にして狂ひなし
0 件のコメント:
コメントを投稿