〈君に幸あれ〉
先日、「ふらんす堂通信」の巻末に、拙句集の担当者だったNさんの「退職のあいさつ」を見つけ、慌てて「ふらんす堂」に電話しましたが、遅きに失しました。
そういえば…その少し前に急にNさんから電話がありました。どうも外からの電話のように記憶しています。
「どうしているなぁと気になって…」と切り出し、「長電話していいですか?」と言いました。よく笑うし、私が全国版の新聞の作品依頼を断ったこともフォローするし…どうも普段のNさんのイメージとはどこか異質な感覚を覚えました。
それが私への別れの挨拶だったのかも知れません。彼女らしい感じもします。
拙句集に「あとがき」も付けなかったため、Nさんへの感謝の言葉を載せていません。
東京に縁遠くなり、「ふらんす堂」に挨拶もしておらず、Nさんと直接会ったことがありません。仕事の関係で電話やメールでやりとりしたのみです。
どちらかといえば凸凹コンビでしたが、時にはそれが良いこともありました。
次の句集も彼女に担当してもらうつもりでしたが…時は移ろいます。
私とNさんには、こうした別れ方が似合いかも知れないと思うようにしています。
おそらくNさんは、遠くから私を見ていると思います。
新しいライフ・スタイルを迎えるNさんに幸あれと心より祈る次第です。
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