宿酔です。充分に暖を維持せぬまま寝込み、朝方寒気を覚え目覚めました。また風邪に罹患するのでは、とヒヤリとしました。
皆様も体調管理に気をつけて下さい。「春近し」といえど本格的に「暖か」と感じるのはまだ先になります。
さて歳時記の話です。
私が使用している歳時記は「カラー版 新日本歳時記」(2000年、講談社)と角川俳句大歳時記(2006、角川学芸出版)、またインターネットでは「新・増殖する俳句歳時記」(清水哲男氏)を利用させて頂いています。季寄せは用いません。
歳時記を用いるにあたり、最も重要なことは季語の本意・本情をしっかりと掴むことです。例句はそれを裏打ちします。作句にあたり季語に背くしても(反花鳥諷詠?)、やはりそもそもの季語の本意・本情を熟知する必要があります。
季寄せではこのことが不足します。手っ取り早いと思われるかもしれませんが、それが続くと、季語の本意・本情を理解せぬまま、いつまでもピントの外れた句を作るという陥穽に陥りがちです。特に取り合わせの句ではそのことが明白となります。結局は時間と労力の浪費となり、悪癖もなかなか修正できません。「急がば回れ」ということでしょうか。
歳時記も大型のものがいいですね。情報量もそれだけ違います。大型の歳時記とは別に小型の歳時記を持っている方もおられるでしょうが、ついつい小型のものに頼りがちとなります。そうなると上記の季寄せの弊害の延長線に繋がります。
個人的にはスマートフォンのアプリをいれてはいますが、殆ど用いません。
常日頃から歳時記に親しむことは重要です。今必要でなくとも、将来のため用意しておくのです。プロでも歳時記を読んでいます。
ただ2013年の今となっては、例句がやや古いと感じるようになってきました。
そこで「日本の歳時記」(2012、小学館)を購入しました。捲っていくと図版は多いのですが、季語の本意・本情の説明や例句が極端に少ないことに気付きます。歳時記としての条件を満たしているとは思えませんが、俳句図鑑として用いることにします。
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