2013年1月22日火曜日

体調はまだ芳しくありません。

体調不良の際、焦りが生じますが生産性は上がりません。無理をすればその後のバーン・アウト(燃え尽き)にも繋がります。
中・長期的にみるとやはり無理をしない方が良いようです。

個々の俳句の実力を判断するのは容易ではありませんが、個人的には一つの目安があります。以下の二句の構造を正しく述べられるか、否かです。

・一月の川一月の谷の中            飯田龍太

・遠山に日の当たりたる枯野かな        高浜虚子

一句目は(二句一章の)一物仕立て、二句目は取り合わせの変型です。
俳句の構造に対する理解も基本の一つです。

それではこの二句の「切れ」はどこにあるのでしょうか。「切れ」を「/」で表します。

/一月の川/一月の谷の中/

/遠山に日の当たりたる枯野かな/    

「切れ」は「切れ字」と同じではありません。「切れ字」は「切れ」の一部です。
どちらも句の前後に必ず生じます。詳しいことはまた別の機会にします。
ただ二句目を指して「切れ」はないと言うのは誤りです。句の前後に「切れ」はあるが、句中に切れはないというのが正しい表現です。
取り合わせの変型の例をもうひとつ。

・さまざまの事おもひ出す桜かな         芭 蕉

/さまざまの事おもひ出す桜かな/

取り合わせの変型は、このように「切れ」を生じることが少ないため一物仕立てと間違い易いのは事実です。この見分け方もまた別の機会に。

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