しかし見方によっては、老いや死に対する心構えの準備にもなり得るかとも思います。
さて季語の話です。
歳時記では春夏秋冬に応じ、時候・天文・地理・生活(人事)・動物・植物に分類され、さらに細分化されます。また各々は地下茎のように互いに関連を持ちます。
ただ例えば【春】をとってみても、殆ど全ての季語は【春】に関わっています。ですからまず【春】という季語の本意・本情を理解し臨むのが良いかと思います。どの季節にも言えることです。
【春】
・腸に春滴るや粥の味 夏目漱石
・女身仏に春剥落のつづきをり 細見綾子
【夏】
【夏】
・算術の少年しのび泣けり夏 西東三鬼
・プラタナス並木一直線に夏 片山由美子
【秋】
【秋】
・くろがねの秋の風鈴鳴りにけり 飯田蛇笏
・線香の灰に線香立てて秋 廣瀬直人
【冬】
・山河はや冬かがやきて位に即けり 飯田龍太
【冬】
・山河はや冬かがやきて位に即けり 飯田龍太
・冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ 川崎展宏
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