関連項目と句を紹介します。
「節分」…本来は二十四節気の気候の移り変わる、立春、立夏、立秋、立冬の前日の総称です。それが次第に「立春」の前日を指すようになりました。
・節分や梢のうるむ楢林 綾部仁善
・節分や海の町には海の鬼 矢島渚男
・節分の空地に鬼の面外す 白石不舎
・節分の空地に鬼の面外す 白石不舎
「追儺」…もともとは大晦日の夜に悪鬼を追い払う儀式として朝廷の行事でした。中国の風俗に基づくものです。やがてそれが民間に広まり、今日では二月の「節分」に行われるようになりました。
・またたきて星おおつぶや鬼やらひ 森 澄雄
・姿ある鬼あはれなり鬼やらひ 三橋敏雄
・ならやひの鬼の忘れし雪の笠 井上弘美
「豆撒」…節分の夜、「鬼は外、福は内」と唱えながら豆を撒くことです。宮中の「追儺」が民間古来の豆捲と習合して一般化されました。神社仏閣では年男・年女や知名士・力士・芸能人等が豆捲き役を務めることが多くなりました。こ家庭では豆を撒いた後、年の数だけ食べる風習があります。
・福豆の枡より福をつまみ食ひ 彦根伊波穂
・姉三人の歳おそろしき鬼は外 北川孝子
・福豆の枡より福をつまみ食ひ 彦根伊波穂
・姉三人の歳おそろしき鬼は外 北川孝子
「柊挿す」…節分の夜、魔除けとして焼いた鰯の頭を柊の枝に刺して門口に挿す習慣があります。悪鬼が柊の棘で目を刺し、焼いた鰯の頭の悪臭に閉口して逃げ出すというまじないです。
・烈風の戸に柊のさしてあり 石橋秀野
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