少し足りないことの良さ
句集の寄贈の件で、松山にある母校の愛光学園に電話しました。
高校時代は遊び呆けており、図書室の存在すら知りませんでした。
たとえ知っていてもそこに行くことはなかったでしょう。
女性の司書?さんが対応されました。
比較的若いと感じました。声の音色やリズムからです。
「今、「俳句部」あるんですよぉ」 彼女はやや押し気味に話します。
「ところで何期生になられますか?」 おぼろげで正確に答えられません。年齢を伝えそこから逆算してくれと言いました。
「あのー、「俳句部」にもう一冊戴けませんか?」 彼女は「俳句部」の顧問かも知れません。
そうしてあげたいが、何事も至れり尽くせりは良くない、図書室で読むなり、借りるなり、またはコピーすればいい、それでも欲しいのなら購入すればいい、と言いました。
「そうですよねー、ど厚かましいこと言ってすいません」 最後まで呆気にとられたままでした。
外食において、もう少し欲しいと感じつつもその場は止め、次の機会に持ち越すこと態度は美徳と思います。
書籍もそれに似ていると思います。
充足すれば「うまみ」は薄れてしまいます。
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