2013年2月10日日曜日

私の母の話をします。

九州の山奥に住む母は、六十代半ばから俳句を始めました。
当然ながら?ネットショッピングはおろかパソコンを使えません。

私は電子辞書や歳時記、その他の俳句に必要なものを送りました。
しかし殆ど全ては使われていません。

母はある地方新聞に投稿しています。
電話口から「原句」の「手直し」を頼まれます。
注意してはいますが、「手直し」をそのまま投句しています。ほとほと困ります…。
ある時は「手直し」し過ぎたのか、「特選」まで取ってしまいました。

母は情けない程に努力しません。
それでもその地方新聞に五十回(週)を越え掲載されました。
八割方は私の「手直し」によるものです。
母はそのことを認めません。自分によるものと言い張ります。

今は「原句」も一切聞かないことにしています。
聞くと何か言いたくなりますし、とにかく母に自立して欲しいからです。
さすがに地方新聞にも掲載される頻度が極端に減少し、ようやく「手直し」の影響によるものが大きかったことに気付いています。
しかしそれでも努力しません。向上心がありません。悪い意味で「欲」がありません。

母は初学者です。今後も初学の域を出ないでしょう。

それでも母は「俳句をしていて良かった」と言います。
些細な幸せを感謝することは良い心がけだと思いますが、もう少し努力もしてもらいたいものです。

私は物を捨てることが得意?ですが、母は断捨離が一切出来ません。

親子でもこうも考え方や生き方が違うものです。

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