まだ晩春ではありますが、夏の「重要季語」の暗唱句を提示します。
おそらく「重要季語」とされている名句と挙げ、後でそれ以外の季語の名句を加え、それらを何とか絞り込めば、(最低にして必須の)「暗唱句」は1.000句に収まると思います。
似たような企画は既にありますが、私はその内容に疑問を抱いてます。背景に何らかの作為を感じるからです。
そこで山咲臥竜臥版「暗唱句1.000」を作る気持ちになりました。
特に初学者にとっては、「理屈抜き」に、毎日1.000句を朗読してもらいたいと思います。
視覚だけでなく、発声したり、出来るだけに五感を駆使し記憶して戴きたい。
これはかけ算の九九と同じく、「習うより慣れよ」の領域です。
効率の良い努力をすることは重要ですが、避けては通れない箇所もあります。
山咲臥竜臥版「暗唱句1.000」の完成は来年になると思いますが、「千里の道も一歩から」と言うように、普段から少しづつ暗唱して戴きたいと思う次第です。
出典は『角川大歳時記』(角川学芸出版)、『カラー版新日本大歳時記』(講談社)、『日本の歳時記』(小学館)、『新・増殖する俳句歳時記』(清水哲男氏)+αです。
比較的ローペースで進むつもりです。
それでは始めます。
時候〈夏-三夏〉
・外掛けで父を倒せし夏みじかし 八田木枯
・算術の少年しのび泣けり夏 西東三鬼 (☆)
・プラタナス並木一直線に夏 片山由美子
・空缶のぎざぎざの口夏猛る 中村和弘
・少女期の火傷はなびらなして夏 光部美代子
天文〈雲の峰-三夏〉
・雲の峰いくつ崩れて月の山 芭 蕉 (☆)
・峯雲や朱肉くろずむ町役場 土生重次
・米喰はぬ日は怒りがち雲の峰 大木あまり
地理〈夏の山-三夏〉
・夏山や又大川にめぐりあふ 飯田蛇笏 (☆)
・夏山や又大川にめぐりあふ 飯田蛇笏 (☆)
生活・行事〈端午-初夏〉
・駈けりくる白波一騎菖蒲(しょうぶ)の日 鷲谷七菜子 (☆)
動物〈鹿の子-三夏〉
動物〈鹿の子-三夏〉
(なし)
植物〈葉桜-初夏〉
植物〈葉桜-初夏〉
・葉桜の中の無数の空さわぐ 篠原 梵
・葉桜にとどき日となり風となる 後藤比奈夫 (☆)
・葉桜の雨しづかなり豊かなり 九鬼あきゑこれで重要季語6、例句13です。
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