2013年4月24日水曜日

【大原美術館】

小旅行を兼ね、倉敷の大原美術館に行きました。

キリコヘクトールとアンドロマケの別れ
(ポストカードを額装)
海外の美術館を巡ると、良質ともに日本の美術館の貧弱さを痛感し、それ以来美術館に行かなくなっていました。

『楽園のカンヴァス』原田マハ(新潮社)契機ですが、確かに日本の美術館の中ではレベルが高いと思いました。

エル・グレコの作品は日本では国立西洋美術館(東京)と大原美術館が一点づつしかありません。

その他、ゴーギャン『かぐわしき大地』(1892年)、パブロ・ピカソ『鳥籠』(1925)『頭蓋骨のある静物』(1942年)、ジョルジュ・デ・キリコ『ヘクトールとアンドロマケの別れ(1918年)アメデオ・クレメンテ・モディリアーニ『ジャンヌ・エビュテルヌの肖像』(1918年)などに興味を持ちました。

逆にモネ『睡蓮』(1906年頃)、ルノワールなど、いわゆる日本人が好みそうな作品にはあまり興味は湧きませんでした。

〈暗唱句〉

時候〈立夏-初夏〉

・毒消し飲むやわが誌多産の夏来る         中村草田男
・おそるべき君等の乳房夏来る           西東三鬼      (☆)

天文〈夏の月-三夏〉

・蛸壺やはかなき夢を夏の月            芭 蕉       (☆)
・市中は物のにおひや夏の月            凡 兆

地理〈夏野-三夏〉

・頭の中で白い夏野となつてゐる          高屋窓秋
・濡紙に真鯉つつみて青野ゆく           福田甲子雄     (☆)

生活・行事〈更衣-初夏〉

・越後屋に衣さく音や更衣             其 角       (☆)

動物〈蝙蝠-三夏〉

・かはほりやわがふところに人の遺書        加藤かけい     
・室生寺にかくれ道あり蚊喰鳥           山本洋子
・蝙蝠の黒繻子の身を折りたたむ          正木ゆう子     (☆)

植物〈薔薇-初夏〉

・薔薇園(そうびえん)一夫多妻の場をおもふ    飯田蛇笏
・手の薔薇に蜂来れば我の如し           中村草田男     (☆)
・そこはかと薔薇の溜息らしきもの         後藤夜半
・薔薇に付け還暦の鼻うごめかす          西東三鬼
・黒鳥はいづこの王子薔薇匂ふ           堀口星眠

これで12季語、例句28です。

0 件のコメント:

コメントを投稿