2013年4月14日日曜日

【臥竜の臥床】

次第に感冒症状が現れてきました。特に強い全身倦怠感が目立ちます。
久留米に行った疲れも要因の一つです。

ここ3日間は殆ど外へ出ていません。臥床してばかりです。
意欲の減退もあるため、集中力に欠け小説も読めません。

それでも近場から小旅行をするつもりです。
以前は、高熱を押し切って旅行していました。それだけハングリーだったのでしょう。

意外に旅行先で発見することは、実は日常にも溢れている「もの」や「こと」なのですが、それが日常生活ではなかなか気が付きません。
また旅行での情景は、すぐには完成された作品とはなりません。
熟成させ、澱を沈める期間を要することが多いものです。
ただ別の機会に、思いもよらずその経験が役立つことがあることもまた事実です。

物知りの方が俳句が上手いとは限りません。
具体的な名称をたとえ知らずとも、他の言葉で代用できることが少なくありません。
またこれまで馴染みのなかった言葉を急に使っても馴染みません。その言葉が自分の血肉となるにはある程度の時間が必要です。

季語は出来るだけ共通認識のある分かり易い季語を用いる方がベターかと思います。
季語は多くの情報を含有しています。
本意・本情さえ分からない季語を提示されても、一句の理解は困難です。

俳句といえども読者あっての文芸です。

俳句人口は多く見積もっても1億人であり、日本の総人口は約1億万人です。
平たく言えば、1万人に1人…当たらずとも遠からぬ数字かと思います。
つまり俳句人口は0.01%であり、逆に一般人は99.99%となります。

0.01%に対し作るか、99.99%の対し作るかは作者次第ですが、99.99%の一般人の存在は常に念頭に置くべきかと思います。

現実的には、両者の配分が適度である作品群が理想に近いのかも知れません。

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