2013年7月10日水曜日

近況・読書録

〈近況〉

何とか暑中見舞いを書き終えました。
自分の文字自がきたないとは思いませんが、ついワープロを使用してしまいます。
常に相手に失礼という後ろめたさは拭えません。

「字は体を表す」と幼少のころより(現在でも)言われたこともあり、自筆の文字を見られることは、自分の内面の「見透かれ不安」に繋がっています。

句作の時は古典的に紙と鉛筆で取り組みますが、推敲の際の反古は全て破棄し、最終的にはワープロ変換し、保存します。
投句する場合も、極力ワープロの文字で投稿します。

さて古傷の膝関節傷(特に右)がここ2週間程で急激に増悪しました。
サポーターを付けていまが、この時期は余計にムレます。
その他アイシング・歩行用のストック・解熱鎮痛剤を施行しています。

熱帯夜が続いています。除湿器(軽めの冷房)・送風機を使用していますが、脱水による気分不良で度々覚醒し、やや睡眠不足気味です。

〈読書録

『きみはいい子』中脇初枝(ポプラ社)を読みました。現代の世相を表現しており、読みやい本です。その分やや重厚感に物足りなさを感じました。
さて次は『晴天の迷いクジラ』窪美澄(新潮社)です。

また「ローマ人の物語・文庫版」塩野七生(新潮社)を再開します。ようやくクレオパトラが出て来ました。ユリウス・カエサルの末期までは読むつもりです。

そして『日蝕』平野啓一郎(新潮社)、平成10年度下半期の芥川賞作品です。当時私は駄文を書いていました。激しい衝撃を受けると共に、駄文の筆を折りました。それでも素晴らしい作品であり、再度購入しました。

そして句集『カルナヴァル』の

わが足のああ耐えがたき美味われは蛸

より喚起された文庫本『年を歴た鰐の話レオポール・ショヴォ(箸)・山本 夏彦 (訳)(文藝春秋)を再度購入しました。
私の記憶とかなり違っていましたが、「理性と本能」、「不条理な愛と自己犠牲」などに対するウィットとペーソスが効いており、なかなか深い話の隠喩のようです。

初版本は昭和16年(櫻井書店)、戦後の21年に判型を変え同書店より再刊されていますが、それから平成15年までは途絶えていました。
故・久世光彦氏らの尽力によるものです。

さて同じく句集『カルナヴァル』から影響を受け、購入したのが句集『月の茗荷』鳥居真里子(角川書店)です。

しばらくは上記の本と美術書で愉しむことにします。

また俳句総合誌で、『俳句』(角川学芸出版)に加え、「俳壇」(本阿弥書店)を読むことにします。

別段、一流になろうととか、有名になろうとかいう気はありません。あくまで趣味です。
そもそも私には一流にはなる資質がありません。ただ努力により二流にはなれるかも知れません。
また私は他人を教える(育てる)ことが不得手であり、「馴れ合い」も嫌いです。

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