【土用の鰻】
土用は本来、各季の終り(次の季節の前)の18日間でしたが、現在ではもっぱら夏の土用(7/20〜8/7頃)を指します。
土用の丑の日が2回となる場合が多々あります。2013年は「土用の丑の日」は7/22とと8/3です。
「土用鰻」が飛ぶように売れます。
「土用鰻」の由来には諸説ありますが、平賀源内(1728年 - 1780年)の説が通説です。
Wikipediaによると、『商売がうまく行かない鰻屋が、夏に売れない鰻を何とか売るため源内の所に相談に行った。源内は、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。すると、その鰻屋は大変繁盛した。その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したという。』とあり、また
『鰻の旬は冬眠に備えて身に養分を貯える晩秋から初冬にかけての時期』とあります。
出来れば鰻専門店で「完全天然」の鰻を一度ご賞味下さい。天然と養殖の鰻の差は歴然たるものがあります。世界感・人生観が変わります。「生きていてよかった」と心から思う筈です。
少し変わった鰻料理を紹介します。
・「白焼」…たれを付けずに焼き、山葵や山椒の実をかける。
・「せいろ蒸し」…福岡中心。鰻を焼いてから蒸す。蒲焼きと、タレを混ぜ込んだご飯をせいろで一緒に蒸し、鰻やタレのうまみをご飯に染み込ませる。
・「ひつまぶし」…名古屋中心。鰻の蒲焼を細切りにして、錦糸玉子など共にとおひつのご飯の上に載せる。二杯目は茶漬けにして。
・「まむし」…関西中心中心。御飯と鰻の蒲焼を交互に重ねた鰻重。「鰻(う)重ね」ということも。
・肝(きも)焼…鰻の内臓をよく水洗いして数匹分を串に刺し、たれをつけて焼いた物。大部分は胃や腸などの内臓で、肝臓は普通含まれない。
・うざく…焼いたウナギの切り身とキュウリ、ミョウガなどを使った酢の物。
・う巻き…鰻の白焼または蒲焼を芯にして巻いた卵焼き。
どの料理にしても素材が重要です。
〈暗唱句〉
生活〈秋の灯-三秋〉
・秋の燈やゆかしき奈良の道具市 蕪 村 (☆)
動物〈鶺鴒-三秋〉
・せきれいや庭にひろごる球磨磧 有働木母寺 (☆)
・石叩き激流ここに折れ曲り 大峯あきら
植物〈柿-晩秋〉
・山柿や五六顆おもき枝の先 飯田蛇笏 (☆)
・柿照るや母系に享けて肥り肉 岡本 眸
・人減つて村ぢゆうの柿熟すなり 水田光雄
以上で重要季語24、例句64です。
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