【ギャップ・キャパシティー】
〈ギャップ〉
私は現在、何れの結社や協会にも属していません。
それゆえ拙句集『原型』は、何ら後ろ盾のない、「自費出版」によるものです。
それでも予想を遙かに上回る評価を戴いており、感謝致しています。
ただ意外なこともありました。
俳人からは「やさしい言葉を用いている」と言われることが多いことに対し、一般人からは「言葉が難しく、分からない」と言われることが殆どです。
俳句人口は概ね一億人程度です。日本の総人口は一億万人です。
つまりは一万人に一人(0.01%)ということになります。
芸術の一部である文芸の中でも、俳句はマイノリティーの存在という表現もできます。
ただ99.99%の方に、少しでも分かってもらいたいという希望が念頭にありましたので、やはり残念ではあります。
ただ私の俳句に対する「立ち位置」やアイデンティティーという主観性も、世間一般からは客観的には「ズレ」ているのかも知れません。
己の甘さを反省しつつ、このギャップを割り切るより術はないかと思っています。
それでも自由律や新かな・口語の句を作るつもりはありません。
自分の表現形は大事にしたいと思います。
〈キャパシティー〉
近頃、あれこれ嵩みます。
今は書物です。今日ようやく1冊片付けましたが、机辺にはまだ読むべき5冊の本があります。
元来、多読が苦手です。不器用で、同時に多くのことを処理出来ません。
そもそも私の脳のキャパシティー自体がその程度かも知れません。
優先順位をつけて、一冊ずつ順番に処理していくしかありません。
それでも以前より辛抱強くなったとは思います。放棄することが殆どなくなりました。
蝸牛のように鈍く、しかし己が血肉とするべく、しっかり咀嚼していきます。
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