2013年8月29日木曜日

【俳句用語と一般用語④】

※「てふ」


「てふ」…〈組成;「といふ」の転〉…という。〈参考;中古以後、多く和歌で用いられた。上代では「とふ」「ちふ」が用いられた。〉


「といふ」と語彙は使いますが、「てふ」という語彙は使ったことがありません。。


「てふ」と「といふ」…文字数は2と3とで、意味もそう変わりませんが、一般の方に「てふ」という意味が分かるでしょうか?

比較的高齢の方であれば、「てふてふ(蝶蝶)」かと思うかも知れません。
一方、「といふ」は一般の方にも分かります。

一般の方に少しでも俳句に親しんでもらうことは、私の願いです。そのために障壁となりうる、紛らわしい「俳句用語」は出来る限り慎むようにしています。

日本の総人口は一億万人で、俳句人口を1億人です。

つまり俳人は1万人に一人、0.01%という数字となり、非常にマイナーな文芸です。
俳句界も努力はしているとは思いますが、それでもこの乖離は大き過ぎます。「疎通性」が取れない」といっても過言ではありません。

俳句界は内輪で終始することなく、一般の方にとっても「文芸」であって欲しいと思います。

理想を言えば、一般の方にもそれなりに疎通性が取れ、かつ俳句界でも評価される俳句ということになるのでしょうか。

私は一般の方をある程度考慮しつつ、拙句集を上梓しましが、一般の方の意見(「難しい」、「分からない」など)に愕然としました。

しかしこれからも一般の方たちを意識しつつ、俳句に携わっていく所存です。

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