2013年8月15日木曜日

『俳壇』9月号より④

〈新鋭なでしこ俳人競詠②〉

-『水道栓』竹内悦子-
(なし)

-『虫の闇』竹山 平-
(なし)

-『遠き日』只腰小紋-

・炎昼や昆虫の脚すぐもげる

-『戯れる』田中朋子-

・饒舌な叔母が来ており熱帯魚

-『天の川』露木佳世子-
(なし)

-『盆の蝶』戸川富士子-
(なし)

-『秋立つ』轟あかね-
(なし)

-『秋灯』豊田眞佐子-

・表札に父活きてをりつくつくし

-『効果音』中瀬みわ-
(なし)

-『穴居跡』田中朋子-
(なし)

-『ゆるゆると』西井薫美子-

・ちぐはぐな話たうもろこしに髭

-『父の日』西多恵子-
(なし)

-『ピーマンの洞』田中朋子-

・小骨ごといただくさかな秋涼し

-『手帖』日隈恵里-
(なし)

-『カフェの女』平林木子-
(なし)

-『小鳥来る』平林啓子-

・秋暑し酢豚の味が定まらぬ
・鯊日和父は母より聞き上手

-『夏期講座』廣見知子-

・本心も野心も隠すサングラス

-『武蔵野暮らし』藤澤美江子-
(なし)

-『祭』藤本夕衣-

・子のひたひ広げて玉の汗ぬぐふ
・足の裏ざらついてゐる踊かな

-『白き花』堀田朋子-

・口の端に朽ち葉のぞかせはんざきは

-『大波小波』前田満静-

・朝取りや菜の白露の乾ぬ内に

-『花火の夜』増井多希-
(なし)

-『素秋』松永和子-
(なし)

-『交響曲』三木あゆみ-
(なし)

-『秘話の沼』水島昌恵-
(なし)

-『秋冷のころ』水谷文謝子-
(なし)

-『風拾ふ』宮川京子-
(なし)

-『胡瓜』椋梨 緑-

・重くなる古き引き戸や梅雨じめり

-『のつぺらぼう』村木節子-
(なし)

-『権現岩』毛利喜子-
(なし)

-『時間の匂』安井直美-
(なし)

-『千代尼に忌』矢地由紀子-
(なし)

-『休田一反』山下升子-
(なし)

-『蟻一匹』横山冬青-
(なし)

-『片かげり』芳谷妙子-
(なし)

-『風涼し』米澤悦子-
(なし)

-『ダリの時計』渡部奈津子-
(なし)

-『風に遅れて』渡邊美奈子-

・葛の引けばかほどに頑なに


〈暗唱句〉
生活〈原爆忌-初秋〉

・原爆日噴水は穂を高うせよ             下村ひろし
・彎曲し火傷し爆心地のマラソン           金子兜太
・原爆忌一つ吊輪に数多の手             山崎ひさを     (☆)
・原爆の日の蟹の穴無数なり             石 寒太

動物〈鈴虫-初秋〉

・一振りのあと鈴虫のしぐれ啼き           石原八束
・鈴虫のこゑ水となり風となり            堀口星眠
・鈴虫や甕をこぼれてすだきける           長谷川 櫂     (☆)

植物〈糸瓜-三秋〉
(なし)

以上で重要季語93、例句246です。

0 件のコメント:

コメントを投稿