【『俳壇』9月号より①】
あくまでも一読者としての選です。評および提言などは控えたいと思います。
無味乾燥の内容となるかも知れませんがご容赦下さい。
〈『形代』鍵和田秞子〉
・真葛原一揆の道を隠したる
・あぢさゐや部厚き辞書を繰る女
〈『風知草』加古宗也〉
・梅雨や憂し指にはりつく香の粒
〈『茶事の客』高岡すみ子〉
(なし)
〈『鎌倉・光明寺』成川雅夫〉
(なし)
〈『眠らぬ言葉』鳴戸奈菜〉
・人の世をさびしがらせて花氷
〈『瘡蓋』中原道夫〉
・翅脈にも必然の線風は秋
〈『熱砂』中村和弘〉
・蟻の巣にもっとも強き陽差しかな
〈暗唱句〉
天文〈流れ星-三秋〉
・死が近し星をくぐりて星流る 山口誓子
・流星の使ひきれざる空の丈 鷹羽狩行 (☆)
生活〈新酒-晩秋〉
・したたらす顎鬚欲しや新酒酌む 平畑静塔 (☆)
・かたまつて鬼も暖とる新ばしり 中原道夫
動物〈馬肥ゆ-三秋〉
(なし)
以上で重要季語84、例句229です。
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