2013年8月21日水曜日

【俳句用語と一般用語①】

朝晩は少ししのぎやすくなったものの、日中はやはりきびしい残暑です。
まだ雲は秋の様相を呈しておらず、峰雲が目立ちます。

「雲の峰」…おそらく一般の方には殆ど伝わらない言葉かと思われます。「伝播性に欠く」、「疎通性が取れない」言葉とも言えます。

歳時記でも「雲の峰」の傍題に「積乱雲」や「入道雲」はあります。しかし例句の殆どは「雲の峰」か「峰雲」です。

季語としては「雲の峰」や「峰雲」の方に含みを感じます。
悩ましいところですが、季語と一般用語を使い分けるのが適当かと思います。

それでは「野分」と「台風(颱風)」はどうでしょうか?
歳時記でもこの二者は独立した季語として扱われています。独立している以上、使い分けはあると思います。
ただ個人的には、現代では「台風(颱風)」の方がしっくりと感じます。
また一般の方にも伝わるという側面も持ちます。

次回は「稲妻」と「雷」について話したいと思います。

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