※ ご報告(再)
拙句集『原型』の「寄贈」発送代行の最終〆切を3/12(月)9:00までとさせて頂きます。
今のところ混乱もなく、希望される方に寄贈の発送代行が進んでいます。
ご希望の方はお早めにお願い致します。
再校ゲラとカバーデザイン(表紙、帯含む)、更には寄贈先リストの作成に取り組んでいます。最終段階です。
たかだか200句ですが、何度も読んでいると、悪心・嘔気が起こります。
それでもミスが見つかります。現実的に100%ということは無理かも知れませんが、できるだけ後悔せぬよう努力する次第です。
さて【暗唱句】は、かなり「強引」なかたちで「名句」を抽出しています。
名句の取りこぼしが多いという指摘もあることでしょうが、寛大な心にてご容赦下さい。
【暗唱句】は、主に初学者を対象にしており、狭量たる私の一個人の独断によるところに依るものです。
さて前回、暗唱すべき重要季語だけでも12季語で39句となりました。一季語あたり平均、3.25となります。
このペースでも暗唱すべき重要季語は、1.000を超え3.000程度になるのではないかと内心危惧しています。
それでもこのままのペースを維持することにします。
最後には更に「鉋をかけ」、「体裁良く」割のいい数や形にする所存です。
さて、暗唱句 ②です。おそらく前回で疲れていると思いますので(私も疲れています)、今回は各項目の重要季語から1つづつとします。
【時候】
〈冴返る-初春〉
・某の乱行に似て冴返る 相生垣瓜人 (☆)
・冴えかへるもののひとつに夜の鼻 加藤楸邨
〈朧-三春〉
・ぬかるみに夜風ひろごる朧かな 渡辺水巴
・洛中をすぎゆく風も朧にて 長谷川双魚
・貝こきと噛めば朧の安房の国 飯田龍太 (☆)
【地理】〈水温む-仲春〉
・水ぬるむ頃や女のわたし守 蕪 村
・水温む身の紐ほどけゆく思ひ 渡辺恭子 (☆)
・しやりしやりと米研ぐ音や水温む 松山智恵子
【生活・行事】
〈春灯-三春〉
・春の燈や女は持たぬのどぼとけ 日野草城 (☆)
【動物】
〈鶯-三春〉
・鶯や前山いよゝ雨の中 水原秋桜子
・うぐひすや鼓のごとき湖の張り 木内怜子 (☆)
・うぐひすに冷たき舌のありぬべし 夏井いつき
【植物】
〈桜-晩春〉
・さまざまの事思ひ出す桜かな 芭 蕉 (☆)
・夕桜城の石崖裾濃なる 中村草田男
・さくら満ち一片をだに放下せず 山口誓子
・人肌に桜じめりといふがあり 能村登四郎
・満開のふれてつめたき桜の木 鈴木六林男
今回分は6の重要季語と17の例句(☆は6)を挙げました。
前回分を合わせると、重要季語18と例句56となります(平均3.1句)。
苦しいでしょうが、付いてきて下さい。私も苦しくないといえば嘘になります。
「茶話会」程度に俳句を嗜む方に必要はないかも知れません。またそうした状況を否というつもりもありません。
私はただ真面目に俳句の上達を目指す方の一助となれば幸いと思う次第です。
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