【暗唱句 序】
概して俳句は「季節を詠む詩」です。ここが川柳との大きな違いだと思います。
現在、季語はいくつあるのでしょうか。50,000を超えるとされています。
歳時記を読み、季語の本意・本情を把握することは重要です。またある程度の例句の暗唱が必要です。
「重要季語」とされているものは、木に例えると「根」や「幹」に相当します。
例えば「春」という季語は、「春という季節」の根幹をなしています。
まず「重要季語」から暗唱するのが定石かと思います。そこから「枝」を伸ばし「葉」をつければ良い訳です。
大事なことは「重要季語」から逃げないという姿勢です。
「重要季語」に正面からぶつかって欲しいと願います。それらの例句全てが真実の全てではありません。
確かに「重要季語」を用いた句作がすぐに結果に結びつくことは少ないものです。但し姿勢さえしっかりしていれば必ず「俳句力」は向上します。
また「脇」に逸れるか否かの分岐点でもあります。目先の結果を優先し「脇」を選んでも、結局は「ふりだし」に戻ります。そればかりか悪癖が染み込み、矯正が困難となります。
まさに「急がば回れ」「学問に王道なし」「ローマは一日にして成らず」です。
便宜上、「重要季語」は角川大歳時記に準じます。そこから洩れてしまう名句もありますが、とりあえずは目を瞑ることにします。
例句の出典は、「新日本大歳時記」(講談社)、「角川大歳時記」(角川書店)、「日本の歳時記」(小学館)、そしてネットでは「新・増殖する歳時記」(清水哲男氏編)を用います。
「重要季語」一つあたりの暗唱すべき例句を最大5句までに限定します。
更にその中で1句のみを選びます。
私の独断と偏見に依るところが大きくなりますが、どうかご容赦下さい。
最後には皆様と「最低」暗唱すべき句を数えられたら幸いです。
それでは次回より一緒に始めていきましょう。
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