2013年3月20日水曜日

【春分】

昨日はお粗末で申し訳御座いません。
ようやく復調の兆しを感じます。

春分の日です。彼岸の中日にあたります。
本年に入り約1/4が経過したことになります。

この約1/4を振り返ると、生産性に乏しい日々でした。
歳時記はほぼ毎日読みますが、句作はしていません。
強いて言えば、拙句集を入稿し、校正や外観(デザイン)等を済ませたことと、多少の読書(小説)ぐらいでしょうか。
巻貝観察における目と知性の愉しみ』
フィリッポ・ブオナンニ 1681
『キルヒャーの世界図鑑』より転写
『キルヒャーの世界図鑑』
ジョスリン・ゴドウィン箸
川島昭夫訳 工作舎

左上は、拙句集のデザインに用いた図版です。フィリッポ・ブオナンニは、アタナシウス・キルヒャーの弟子であり、「キルヒャリアン」です。

右上は参考にした本です。
過去に初版を持っていましたが、改めて第10刷を購入しました。

以前私は「博物学」なるものに興味を持ち、中世ヨーロッパ、ルネッサンス、錬金術、魔女裁判、両性具有(アンドロギュヌス)…荒俣宏氏、澁澤龍彦、ハンス・ベルメールの「ベルメール人形」など…そういう妖しい混沌とした世界感に夢想していました。
『光圀伝』冲方丁
角川書店

平野啓一郎氏の芥川賞作品『日蝕』に感動すると共にに、それまでの「博物学」への興味は急激に薄らいでしまいました。
また拙い小説を書いていましたが、それも止めました。

右は、今読んでいる『光圀伝』です。

読書は楽しいのですが、速読できないため、読む量が限られてきます。選んで読むことになります。
「ハズレ」は痛いので、直木賞を中心に読書をしています。

〈暗唱句 ⑫〉
…生活・行事、植物より2つずつ

生活・行事
〈修二会-仲春〉
・修二会僧女人のわれの前通る             橋本多佳子
・お松明深沈と闇深めゆく               加古宗也    (☆)

〈遍路-三春〉
・道のべに阿波の遍路の墓あはれ            高浜虚子
・塩田のゆふぐれとなる遍路かな            山口誓子
・かなしみはしんじつ白し夕遍路            野見山朱鳥   (☆)

植物
〈下萌-初春〉
・下萌や土の裂け目のものの色             太 祇     (☆)
・下萌にねじ伏せられてゐる子かな           星野立子

〈草の芽-仲春〉
(なし)

これで重要季語70、例句は195です。

0 件のコメント:

コメントを投稿