『オイディプスとスフィンクス』 ギュスターヴ・モロー (1864年) 複製画 |
梅雨入りです。しかも例年より10日以上も早く。
これから約一ヶ月半は梅雨が続きます。
日本の風土や芸術、とりわけ文学におけるそのウェット性の重要性は理解しており、俳句に限らず季節を感じる上では欠かせない時期と思います。
通年を常夏のリゾート地で過ごすのも、それはそれで季節感が薄れそうです。
それでも梅雨はやはり生理的に嫌いです。
「梅雨入り宣言」の前の「走り梅雨」の頃より、心身の不調を感じています。
身体的に知覚したのは、古傷の腰・両膝関節の増悪、全身倦怠感、頭痛および頭重感などです。
環境において高温多湿、蚤、壁蝨、虱、食中毒、白癬(水虫)・黴などに悩まされます。
「梅雨」を「夏」とは別にすべきという意見も、ある程度分かります。ただ仲夏は「梅雨」に合致する期間が長くいため、現状のままで良いかと思います。
梅雨に入った先日、一ヶ月前に衝動的に購入した商品が届きました。
ギュスターヴ・モローの『オイディプスとスフィンクス』の複製画です。
原画はメトロポリタン美術館に所蔵されており、206.4×104.7 cm です。
この複製画は70x 36 cmですが、額装まで入れると82x 50 cmになります。
説明についは、http://www.salvastyle.com/menu_symbolism/moreau_edipe.htmlを参照されて下さい。
鰥夫(やもお、男やもめ)の部屋には似つかわしくないかも知れません。引越の時困りそうですが、この絵を好む方に寄贈するつもりです。
梱包梱包した荷物が届けられた時、その大きさやゴトリという音により、胃の腑に鉛の玉の重さを感じ、私なりの「梅雨入り」を迎えた気になりました。
〈暗唱句〉
生活・行事
〈鯉幟-初夏〉
・落人の里高々と鯉のぼり 渡辺恭子
・潮風に口うつくしき鯉のぼり 井上弘美 (☆)
・山の風吐かせてたたむ鯉幟 頼長秀子
〈菖蒲湯-初夏〉
・山の風吐かせてたたむ鯉幟 頼長秀子
〈菖蒲湯-初夏〉
・灯のさして菖蒲片寄る湯槽かな 内藤鳴雪 (☆)
〈端居-三夏〉
・父とわれありしごとくに子と端居 大橋桜坡子 (☆)
これで重要季語141、例句371です。
0 件のコメント:
コメントを投稿