G.W,後半ですが、(終の)「春の風邪」で臥せっています。外に出ても人酔いしますので、塒でぼんやり過ごします。
・少年の尿きらきらと五月来ぬ 臥 竜
「きらきらと」は上下に係ります。
少年の尿きらきらと 五月来ぬ
少年の尿 きらきらと五月来ぬ
・ちんぽこもおそそも湧いてあふるる湯 山頭火
山口県湯田温泉で詠んだ句です。
この句も「湧いて」が上下に係ります。
ちんぽこもおそそも湧いて あふるる湯
ちんぽこもおそそも 湧いてあふるる湯
とその言葉の「係り方」により、二つの解釈が可能です。
俳句においては、この技法はあまり推奨されていませんが、季語、語彙、そして技巧は多いにこしたことはありません。
〈暗唱句〉
天文〈日盛-晩夏〉
・日盛りに蝶のふれ合ふ音すなり 松瀬青々 (☆)
・しづかさや日ざかりの的射ぬく音 飯田蛇笏
・日盛りの艀溜りの動くなし 五十嵐播水
生活・行事〈簾-三夏〉
・青すだれ吊りて机を定めけり きくちつねこ (☆)
・軒簾この世の人の影絵過ぐ 渡辺恭子
動物〈金魚-三夏〉
・わが金魚死せり初めてわが手にとる 橋本美代子
・引越のたびに大きくなる金魚 星野恒彦 (☆)
・蘭鋳の爆発寸前のかたち 奥坂まや
植物〈緑陰-三夏〉
幹高く大緑陰を支えたり 松本たかし (☆)
緑陰といふ裏側を愛しけり 岡本 眸
これで重要季語61、例句163です。
0 件のコメント:
コメントを投稿