夏の風邪をひいてしまいました。昨日、パチンコ店に行ったせいでしょう。
今日は悪寒を感じつつ、不快な脂汗をかきました。
夏の風邪は、肺炎などを併発や重症化は少ないものの、体力の消耗が激しいものです。
以前にも話しましたが、風邪には「風邪(冬)」、「春の風邪」、「夏の風邪」とありますが、「秋の風邪」はありません。三季の季語です。
「春の風邪」には春の明るさを感じ、「夏の風邪」には夏の暑さを感じます。
これらは季語の本情です。
秋の風邪が何故ないのか…当然、秋にも風邪はひきます。
季語がない理由としては、そこに「秋らしさ」を見いだせないからだと思います。
「「秋」に病む」でも充分伝わりますし、「風邪」との区別が付きにくいからではないでしょうか。
そもそも「秋」という季語自体が蕭条とした感を有しています。
そこに風邪を付けても付加価値は生まれにくいという側面もあるかと思います。
さて上記の「肺炎などを併発や重症化は少ないものの、体力の消耗が激しい」という箇所は「夏の風邪」の本意です。
季語には本意と本情があります。単なる「単語」ではありません。その季語が有する情報量は決して少なくありません。
季語の本意・本情を理解しないまま句作に励んでも、結果として焦点の合わないものしか出来ません。結局は時間と労力の浪費に繋がります。
また、たとえ季語の本意・本情に背くにしても、季語の理解が前提となります。
季寄せは既に捨てました。
タブレット端末(iPhone、iPad)に、「角川合本歳時記」のアプリを入れていますが、実際のところあまり使っていません。
季寄せや卓上版の歳時記に慣れてしまうと、季語の理解に乏しくなりがちです。
それを解消するには、(複数の)大歳時記に慣れ、活用することです。
例句の量もさることながら、季語の説明が豊富です。
できれば初学者には、最初からその習慣を身に付けて欲しいと思います。
〈暗唱句〉
植物
〈箒木-晩夏〉
(なし)
〈夏草-三夏〉
・夏草や兵どもが夢の跡 芭 蕉 (☆)
・夏草に汽罐車の車輪来て止る 山口誓子
・夏草や死はことごとく奪ひ去る 長谷川 櫂
〈青蘆-三夏〉
・青蘆に夕波かくれゆきにけり 松藤夏山
・青蘆にすつと入れたる舳かな 川崎展宏 (☆)
・蘆茂るくらきふところ匂はせて 山上樹実雄
これで重要季語122、例句332です。
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