2013年5月9日木曜日

【読書録5月】
 
「海賊とよばれた男」下巻を読み終えました。上巻に比べ格段に面白い。ただ欲を言えば全体に通じる音楽性が欲しいところです。全体に流れる旋律に乱れをを感じました。

後半がメインな訳ですから、前半2/3、後半4/3のウェイトとした方が良いかと思いました。

次は『64』横光秀夫(文藝春秋)です。
先日、連休中に外遊し帰国した安部首相が、飛行機から降りる際にパフォーマンスとして手に提げていた本です。

並行して読んでいる『ローマ人の物語』塩野七生(文庫本、新潮文庫)は、全40冊のうちようやく10冊目ですが、乗りかけた舟であり最後まで付き合うつもりです。

話は変わります。
今晩の夕餉を出現地 ③にて取りました。本日は「クエ(アラ)」づくしでした。

美食は心を豊かにする一つの要素と思います。
心の豊かさは詩嚢にも関係するかと思われます。
多くの芸術家が美食家であることはそれを示唆します。

〈暗唱句〉

生活・行事〈田植-仲夏〉

・籬根をくゞりそめたり田植水           芝 不器男    (☆)
・田を植ゑていちにち光る飛騨の国         日下部宵三
・合戦の碑ありて田植唄              飛岡光枝

動物〈毛虫-三夏〉

・朝風に毛を吹かれ居る毛むしかな         蕪 村      (☆)
・火のつきし毛虫の上を毛虫這ひ          田口紅子

植物〈合歓の花-晩夏〉

・象潟や雨に西施がねぶの花            芭 蕉      (☆)
・合歓咲けり斑鳩はいま雲の刻           藤田湘子
・雨脚の音とはならず合歓の花           櫨木優子

これで重要季語80、例句214です。

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