2013年5月11日土曜日

【とりあえず帰郷?】

今日から明日にかけて帰郷?し、両親と犬三匹の顔を見てきます。

本家ですが(分家はありません)、私はそこで生まれ育った訳ではありません。
父方の祖父・祖母が亡くなり、父が本家を継いだ訳です。

しかし九州の僻地ですから困ります。
墓地もそこにあるため、将来を考えると気が滅入ります。

広大な庭に広大な屋敷…熊襲の末裔の豪族・日野一族(消滅)から曾祖父が購入し、修理を重ねつつも、木造で築350〜400年とのことですが、今や無用の長物であり、私はあまり興味はありません。

以前は忍者屋敷のようであり、「座敷牢」(思想犯を匿うためと祖母は言い続けましたが、父も私も今でも疑っています)や、二階立て外観の中は三階立てで、銃眼もありました。医業の傍ら(私が4代目です)、大庄屋も兼ねており、一揆に備えるためです。

昨年、本家を尋ねた時は、庭に引き込んでいる川に蛍が乱舞していました。
その前は、壁一枚隔てた隣の神社で、蟬の幼虫が木を上って葉裏を掴み、羽化に入ろうとするところを見たことがあります。

田舎ですから自然は豊かです…しかし訪問や旅ならともかく、居住するのは困難です。

先の神社ですが、本家の裏庭とお互いの樹木が入り乱れています。
神社の大銀杏は落雷を受け大きく裂けていますが、まだしぶとく生きています。
そこで日本武尊(やまとたけるのみこと)が修行したとのことですが、眉唾ものです。

広島ー小倉(新幹線)ー大分(特急)ー豊後竹田(殆どローカル線)ータクシー(約20分)と、トータル片道4時間半程度かかります。

天に向かい大声で叫びたい。「大都会は嫌!僻地も嫌!適度に便利で適度に穏やかな所に住みたい!」私はと狭小で業の深い人間です。『にんげんだもの』…

それでは、行ってきます。

〈暗唱句〉

生活・行事〈納涼-晩夏〉

・我が影を浅瀬に踏みてすずみかな         蕪 村
・栓抜のどこにもかかり涼み舟           石田勝彦      (☆)

動物〈水馬-三夏〉

・古池の深さ知らざりあめんぼう          D・J・リンスィー (☆)
・あめんぼう寄ってたかって修羅もなし       大竹朝子

植物〈燕子花-仲夏〉

・天上も淋しからんや燕子花             鈴木六林男    (☆)

これで重要季語86、例句231です。

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